きょうだい児の日記

自閉症スペクトラムを持つ兄との生活や、その兄と育った私の日々を綴っています。

悩むということ

 苦手なものは誰にでもある。勉強だったり、スポーツだったり。私が一番苦手なものは、人間関係だ。

 ふと、心に影が差すように、暗い気持ちになることがある。ごちゃまぜで、悲しみと、寂しさと、よくわからない感情が突然襲ってくる。例えば、インスタグラムを見たとき。インスタグラムは、ひどい。人が幸せそうにしているのを見るツールで、自分が不幸なときに見ると、自分の辛い人生と他の人の幸せそうな人生を比較してしまうのだ。

 人と比べなくて良くなるのはいつだろうか。楽しいフリをしなくても、満足できるようになるのはいつなのか。目立たなくても、自分なりの幸せで満足できるような。きっと、それはたった一人の大切な人ができたとき、そしてその大切な人を「大切」と認識して、見返りを求めない優しさが当たり前になったときだろう。

 陽キャ、隠キャ、なんでわかるのは差別だ。人々がいつか、それが差別だと気づき、どの人間にも価値があると考えられるようになる社会を、いつか作り上げられるといい。